重厚ないぶし瓦が目をひく、築40年の家が近所にあります。そこのご主人に「瓦屋根は経済的」といわれましたが、本当ですか。 | |
本当です。当初かかる製品価格や工事費(いわゆるイニシャル・コスト)などは、瓦屋根よりも他の屋根材の方が安価ですが、耐久性・耐候性の高い瓦は何年経っても色あせしないので、定期的に塗装をする必要がなくメンテナンスコストがかかりません。また瓦屋根は高い断熱性を備えていますので、冷暖房費などに要するランニングコストが抑えられます。 スレート系や金属系など他の屋根材の場合、10年も経てば退色し、防水性能も低下しますから、定期的な塗り替えが必要となり、その都度、足場代や養生費(風などで隣家に塗料が飛散しないように、建物をシートで囲んだり、隣家の車庫や物置をシートで覆ったりする)が必要で、メンテナンスコストが結構かかり、結局、高いものにつきます。 つまり30年、40年の長期間にわたるトータルコストで とらえると、瓦屋根は実に経済的な屋根材です。家は建ててからのコスト管理を考えることも大切です。メンテナンスの手間もコストがかからず、丈夫で長持ちする瓦は、決して高い屋根材ではないということをしっかり記憶しておいてください。 |