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地域ブランドとは、地域名と商品名が結びついた商品に商標権を与え、地域の活性化等に役立てようという、新しい制度です。これまでは、地域名と商品名を一体化して登録しようとしても、特許庁の許可は下りなかったのです。
商標法の改正により、2006年4月1日から、「地域ブランド」の登録受付が始まり、10月26日までに、605件もの登録申請があったということです。このうち、第1回の「地域ブランド」として認定されたのは52件、三州瓦は、屋根材として唯一認められました。実に12倍もの厳しい難関と言えましょう。
地域ブランドとして認められるのは、申請した団体が地域の特産品として、どれだけ全国的な知名度向上に努力したかにあると言われていますが、同時に「信頼できる品質」であることも、必要条件になっています。瓦製品として、最高級の品質を保ち、しかも全国的に知名度が高い瓦が、三州瓦なのです。
その後、第2回目(07年1月16日)の追加発表11件のうち、愛媛県の菊間瓦が、瓦の第2号ブランドとして認定され、その仲間入りを果たしています。現在の詳しい状況は特許庁のホームページで調べることが出来ます。ただし、新たに地域ブランドが加わっても、「三州瓦」の認定第1号の評価が揺ぐものとは考えられません。全国の瓦の圧倒的なシェアを誇る三州瓦は、文字通り日本の瓦の代表選手といえましょう。
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