マルスギ株式会社

和瓦・洋瓦など屋根瓦(防災瓦・軽量瓦)。地震・台風に強い三州瓦の紹介。

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瓦屋根標準設計・施工ガイドライン

耐震性・耐風性が飛躍的にアップ、最新実験に基づいた『ガイドライン工法』


高品質な瓦と優れた施工方法。この二つが揃って初めて、安心・快適な瓦屋根が出来上がります。

平成13年8月に発行された「瓦屋根標準設計・施工ガイドライン」は、標準試験方法で合格した例示工法が 掲載されました。その後、耐力確認された工法が追補版として発行されたり、ガイドライン工法に準拠 したJ形瓦の標準施工要領書(JKY-2014)が発行され、令和3年7月には約20年ぶりに改訂版が発行されました。 20年間にわたり蓄積された試験データは、標準仕様としてまとめられ、釘や補強緊結材ごとに確認された風圧力、 採用可能な基準風速地域を示しています。

一方、瓦自体も進化を続け現在生産される、すべての三州瓦は『防災瓦』になっています。 なお、J形・F形瓦の留め付けの要点は次の通りです。
瓦屋根標準設計・施工ガイドライン


J形 ※J形瓦の工法は、瓦屋根標準施工要領書(JKY-2014)、又は各J形メーカーの施工要領書に従って施工してください。
桟瓦 防災機能を有した桟瓦を全数緊結。
軒瓦 尻部2か所を瓦緊結釘や緊結線で留め付け、7形釘か、パッキン付ビスなどで補強する。計3カ所以上の留め付けを行う。
袖瓦 尻部2か所を瓦緊結釘や緊結線で留め付け、パッキン付きビス又は緊結線で補強する。計3カ所以上の留め付けを行う。
棟部 棟の施工は、特に耐震を要求されるので棟補強金物等を用いてしっかりと下地に固定する。 のし瓦を使う場合は左右を緊 結線で留め付ける。 冠瓦は棟心材にパッキン付ステンレスネジで留めつける等、地震、台風で被害の無いよう留めつける。
半端面、勝手瓦 瓦割の都合で陸棟部分の桟瓦を切断する場合(半端瓦)、また谷際や隅棟際で三角形に切断された桟瓦(勝手瓦)は、 必ず釘穴をあけステンレス釘またはステンレスビスにて留め付ける。勝手瓦は併せて必ず隣接する桟瓦と接着剤で固定させること。 (勝手瓦が小さく、穴を開けられない場合は、接着剤で固定させること。)
J形瓦の工法


F形 ※F形瓦の工法は、各F形メーカーの施工要領書に従って施工してください。
桟瓦 防災機能を有した桟瓦を全数緊結。
軒瓦 尻部2か所を瓦緊結釘で留め付け、軒先アンダーラップ部は7形釘で補強する。計3カ所以上の留め付けを行う。
袖瓦 袖瓦は形状によって緊結カ所は違うが基本的には 計3カ所以上を留め付ける。 兼用袖等は、側面2か所と上面1か所をパッキン付ステンレスネジで留め付ける。 一体袖は、尻部2か所と側面または上面等をパッキン付ステンレスネジで留め付ける。
棟部 棟補強金物に棟芯材を施工し、冠瓦をパッキン付ステンレスネジにて緊結する。
半端瓦、勝手瓦 瓦割の都合で陸棟部分の桟瓦を切断する場合(半端瓦)、また谷際や隅棟際で三角形に切断された桟瓦(勝手瓦)は、 必ず釘穴をあけステンレス釘または銅線等で留め付けるか、小さい勝手瓦等は隣接する緊結された桟瓦と接着剤で固定させること。
F形瓦の工法


大地震の揺れにも安心
“地震の巣”と呼ばれる日本列島の現状
太平洋プレートとフィリピン海プレートがぶつかり合う日本列島。 私たちはまさに、“地震の巣”の上に暮らしているといっても過言ではありません。 いつ、どこで起こるか分からない巨大地震に備えるため、瓦屋根もより安全性の高い方法で施工する必要があります。

阪神・淡路大震災クラスの揺れに耐える
「ガイドライン工法」は、巨大地震(震度7)にも耐える耐震工法です。 一般の木造建築の場合、地震時にもっとも揺れの影響を受けやすいのが屋根の一番上の棟部分。 こうした部分ごとの耐震実験や実物大の家屋による振動実験の結果を受け、 巨大地震の揺れにも対応できる工法としてまとめられたのが「ガイドライン工法」です。
※直下型地震では、局地的に阪神淡路大震災の数倍の加速度が確認されることがあります。
※「ガイドライン工法」は今回の実験こより、屋根の上の応答加速度1314ガルに耐えることが実証されました。

“地震大国”日本にかかせない先進の耐震工法
私たち瓦業界は、地震大国・日本に欠かせない耐震工法の開発にむけて長年努力を重ねてきました。 以来、多くの実験・研究を繰り返し、確立されたのが「ガイドライン工法」です。 愛知県陶器瓦工業組合では、この画期的な耐震工法の全国的な普及をめざしています。

発生が危惧される「東海大地震」も想定
今後発生が危惧されている「東海大地震」の予想波でも耐震実験を実施。 三州瓦では「ガイドライン工法」の現状に満足することなく、つねに未来を見据えた安心・安全を追求し続けています。
台風の強い風にも安心
強風が吹いても、瓦はズレない、飛ばない
平成12年、建設省(当時)は全国の自治体ごとに「基準風速」を決め、大型台風下の強風でも瓦が飛ばされない工事を実施するよう指示しました。 この「基準風速」に従って、安全な瓦屋根づくりの標準施工方法を示したのが「ガイドライン工法」です。

表面の風だけではなく、巻き上げる風圧にも強い
瓦屋根の強風対策でもっとも大切なこと。それは風が通り過ぎるときに生じる「瓦を巻き上げるカ(内圧)」です。 「ガイドライン工法」では、風が瓦屋根の表面に当たったときの外圧と、持ち上げようとする内圧を緻密に計算して施工します。

新幹線(250km/h)並みの強風が屋根を直撃!
ガイドライン工法は、そんな激しい台風も想定しています。 日本でもっとも風の強い「基準風速46m」地域は、沖縄県と南西諸島の一部だけ。 40mのレッドゾーンには高知県、鹿児島県がリストアップされています。 昨今の台風襲来回数の多さを考えると、基準風速が低いからといって油断は禁物です。

台風の強い風にも安心


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